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キャンプブームとその現状は?本当にブームが終わって欲しいのか

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日本ではここ数年来、キャンプが空前の大ブームだと言われています。キャンプに精通している人たちの間では第二次キャンプブームと呼ばれています。もはやブームではなくカルチャーだと言う方もいらっしゃいますね。
しかし、一方では「キャンプブームに陰りが見えてきた」とか「キャンプブームの終わり」という声も聞こえています。実際、キャンプの現状はどうなっているのかを少しだけ掘り下げてみました。

キャンプブームの推移と現状は?

日本では第一次、第二次といわれるキャンプブームが起きています。そして、その第二次キャンプブームも終わったという声も聞こえるようになりました。本当のところはどうなんでしょうか。また、キャンプブームが迷惑だという人たちもいらっしゃいます。その理由とは。

キャンプブームのきっかけは?

キャンプが大衆の関心を集め始めたのは1990年代であり、この時代にはキャンプを楽しむ人々が急増しました。このキャンプブームは、第一次キャンプブームと呼ばれ、経済の好況と自動車所有の普及に支えられ、海外の大手アウトドアブランドの日本市場への進出も影響しました。しかし、このブームはキャンプ場の設備不足やマナーの欠如による事故が原因で衰退しました。さらに、経済の低迷とデジタルエンターテイメントの台頭もブームの終焉に寄与しました。

一方、2013年からは再びキャンプが人気を集めるようになりました。この第二次キャンプブームは、1990年代に子供だった人々が大人になり、経済的に自立してキャンプを楽しむようになったことも背景にあります。また、2018年に「ゆるキャン△」というアニメが始まったことも大きなブームのきっかけになりました。

キャンプブームの悪いところ良いところ

キャンプブームが起こったことで生じる「悪いところ」と「良いところ」を並べてみました。ここから、キャンプブームから学ぶべき点を明確にしてより良いキャンプ活動にしていきたいと考えます。

キャンプブームのデメリット

キャンプ場が混む
とにかくキャンプ場が混んでいるのでとにかく人だらけです。フリーのサイトの場合はすぐ隣にテントがあり、話し声や音などでトラブルになることもしばしば。区画がしっかりしているキャンプ場を探すしかないですね。
キャンプ場の予約が取れない
有名なキャン上の予約は取れません。何か月も前から予約の必要があります。良い季節の特に金曜日と土曜日は注意が必要です。
マナーの悪い人が増えた
キャンプ場でのマナーを守らず、深夜に騒いだり、ゴミを平気で捨てていったりする人が増えた。ニュースにもなっていますが、キャンプ場ではない海辺や川岸でキャンプやバーベキューを行ってゴミや道具まで捨てていく人までいる始末。
閉鎖するキャンプ場が出てきた
上記のようなマナーやルールを守れない人たちが、騒いだり、禁止の場所で焚き火をしたり、ゴミを捨てたりするのでキャンプ場周辺の住民の方たちに迷惑をかけるためにキャンプ場自体が閉鎖せざるを得ないということが起きています。
キャンプ用品の一部が手に入り難くなる
人気のキャンプ道具が品切れとなってなかなか手に入らなくなることが起きています。それに乗じて転売ヤーも出現しキャンプ用品の高騰も起きたりしています。

キャンプブームのメリット

キャンプ関連の情報が入りやすい
インターネットやテレビ、雑誌などでキャンプの特集を組まれることが多くなって、新しいキャンプ情報が多く流れて、情報が得やすくなった。
新しいキャンプ場が開設される
キャンプブームによって新しいコンセプトを持ったキャンプ場が開かれることによってキャンプ場の選択肢が増えた。都市部から離れた自治体の活性化にも貢献しているように感じられる。
キャンプ用品のメーカーが増える
キャンプ関連ではない他業種の企業がキャンプ業界へ新規参入してくることで、キャンプ用品の向上が見込まれる。キャンパー目線の新しいキャンプ道具がどんどん開発されています。
人が多いことで安心してキャンプができる
キャンプではあまりに人が多いことはデメリットになりますが、人が多くいることで不審者や動物などが近づいてくることから防げます。特に子供連れや女性のキャンプでは安心の要素になります。

キャンプブームやアウトドアブームが迷惑

キャンプブーム、アウトドアブームと言われている昨今で、キャンプブームだとかアウトドアブームだとか声高に言わないでほしい!早く終わってほしい・・・との声も聞こえてきます。

キャンプブームやアウトドアブームが迷惑だと言っている人は、元々キャンプやアウトドアを楽しんでいる方たちですね。ブームになる前からキャンプなどの活動をしてきた方たちが「ブームは迷惑だ」と口にしてしまう原因があります。
それはキャンプブームに乗ってキャンプを始めた人たちの中にマナーの悪い人が増えてしまったことや、キャンプ場の予約が取れなくなってしまったりすることが挙げられます。
上記の項目の【デメリット】に当たるものです。もちろん、上記の【メリット】にある恩恵もあるのですが、デメリットの方が鼻についてしまうのだと感じます。

まとめ

ミーハー的なキャンプブームと言えるものは終わったように感じるかもしれませんが、陽気の良い日にはキャンプ場は混んでいますし、予約も取れないこともあります。
また、現在でも新しいコンセプトを持つ設備の整ったキャンプ場も開設されています。
まとめとしては、キャンプブームの終わりと言える現状ではなく、ブームはまだまだ続くと考えられますので、このブームから生まれるメリットを利用してキャンプを楽しんでほしいところです。
キャンプブームに乗ってキャンプを始めた方たちも「キャンプの心得」を学んで、キャンプを続けてほしいものです。
アウトドアとしてのキャンプ活動の未来は明るいでしょう。

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