キャンプ初心者のありがちな失敗とは?

キャンプ初心者のありがちな失敗
キャンプの計画・準備での失敗
初心者にありがちな失敗の一つが「必要な持ち物の準備不足」です。キャンプに必要な道具はテントや寝袋、調理器具、ライト、防寒具など多岐にわたりますが、事前にチェックリストを作らずに出発してしまうと、肝心のアイテムを忘れてしまいがちです。現地で調達できないことも多いため、出発前の持ち物チェックは必須です。
また、「現地の天候や気温の確認不足」も大きな失敗につながります。山間部や標高の高い地域では日中と夜間の気温差が大きく、夏でも夜は冷え込むことがあります。防寒対策を怠った結果、寒さで眠れなかったり体調を崩したりするケースも少なくありません。天気予報だけでなく、キャンプ場の標高や気温の傾向も事前に確認し、服装や寝具を選ぶことが重要です。
さらに「サイト選びの失敗」も見逃せません。初心者はキャンプ場の設備や周辺環境をよく調べずに予約してしまいがちですが、炊事場まで遠かったり、トイレが使いづらかったりすることで不便な思いをすることもあります。家族連れや初めてのキャンプでは、電源サイトやレンタルが充実している高規格キャンプ場を選ぶと安心です。
キャンプの現地での失敗
現地では「テントの設営に手間取る」という失敗が非常に多く見られます。初めて使うテントは、事前に自宅や公園などで一度設営練習をしておくとスムーズに行えます。また、地面の傾斜や水はけも確認しながら場所を選ぶことが大切です。
「焚き火やバーベキューの火起こしがうまくいかない」のも典型的な失敗です。火起こしには乾いた薪と着火剤、風を防ぐ工夫が必要です。また、安全対策として、バケツに水を用意したり、火の後始末を徹底したりすることも忘れてはいけません。
そのほか「虫対策の甘さ」や「ゴミの管理不足」も失敗の原因になります。虫除けスプレーや蚊取り線香の用意は必須ですし、ゴミ袋の持参と分別ルールの確認も忘れずに。
キャンプの計画・準備でありがちな失敗
キャンプ場の選択ミス
キャンプ初心者が陥りやすいのが「キャンプ場の選び方」を間違えることです。
例えば、トイレや炊事場の清潔さや距離、車の乗り入れ可否、売店やレンタル品の有無などを確認せずに予約してしまうと、現地で予想外の不便さに直面することになります。
家族連れであれば安全面や施設の充実度が高い「高規格キャンプ場」がおすすめですが、自然に近い環境を求める人がそうした場所を選ぶと、人工的な雰囲気にがっかりすることも。逆に、設備が整っていない「野営地」や「林間キャンプ場」に不慣れな人が行くと、トラブルに見舞われやすくなります。事前にキャンプ場の公式サイトやレビューを読み、自分の目的に合った場所を慎重に選ぶことが大切です。
僕が初めてのキャンプに選んだキャンプ場は、今考えるとかなりキャンプ初級者用なキャンプ場だったと思います。ある二級河川に沿った道路を走って行くと、その川沿いにあるキャンプ場です。
自然の中にあるキャンプ場なのですが、山奥という感じではない場所にあるので、街から1時間以内で行けてしまう近場のキャンプ場でした。家族でキャンプを楽しんでいたり、バーベキューもできるところでしたのでなかなか賑やかなキャンプ場でした。夏は街よりも少し涼しいな・・・という場所でした。
キャンプでやりたいことの計画ミス
「焚き火がしたかったのに直火禁止だった」「カヌー体験ができると思っていたが予約制だった」など、やりたいことに関する事前調査不足もよくある失敗です。キャンプ場によってはアクティビティが制限されていたり、事前予約が必要なプログラムもあります。
また、到着後に設営や準備に手間取り、遊ぶ時間が十分に取れないというケースもあります。あらかじめ「何をしたいのか」「何にどのくらい時間がかかるか」を明確にしてスケジュールを立て、無理のない行程を組むことで、やりたいことをしっかり楽しめるキャンプになります。
特にファミリーキャンプでは、子ども向けの遊びや体験を計画しておくと満足度が大きく変わります。
これは僕も失敗したことがあります。それは、数人の仲間とキャンプに行った時のことですが、カレーを作って、バーベキューもやって、大き目なキャンプファイヤーもやってみようぜ!・・・みたいな感じで気負っていたのですが、荷物が多くなったことと、テントを設営してすぐにバーベキューを始めてしまったので、カレーを作るのが面倒になったことを覚えています。ついでに片付けもかなり面倒になったのもちょっと辛かったですね。キャンプであれもこれもやろうとしない方が楽しめますね。
キャンプの持ち物のチェックミス
「ランタンの電池が切れていた」「調味料を忘れて料理ができなかった」など、持ち物チェックの不備はキャンプでの快適さに直結します。チェックリストを作らずに準備を進めると、細かいアイテムの抜けが生じやすくなります。
特に忘れがちなのは、ガス缶やペグ、充電器、着火用の道具など小さな必需品です。初心者は、季節や天候、人数に応じたリストを用意し、前日までに実際に道具を並べて最終確認することが望ましいでしょう。予備バッテリーや雨具、虫除けグッズなども忘れずに。
さらに、寝具の選び方にも注意が必要です。寝袋の快適温度が現地の最低気温に適していないと、夜間に寒くて眠れなくなるリスクがあります。適切な準備を整えることが、安心で充実したキャンプ体験の第一歩となります。
僕は神経質な方なので(笑)、事前の持ち物チェックは怠りません。がっ!すべての持ち物に対して、足りなかったらどうしよう・・・という不安がよぎってしまうので、いつも持ち物は多くなってしまいます。
でも、キャンプに慣れるに従って荷物はどんどんコンパクトになってきています。
キャンプの現地でありがちな失敗
テントの設営ができない
キャンプ初心者の代表的な失敗が「テントをうまく設営できない」ことです。
特に初めて使用するテントは構造が分かりづらく、説明書を読まずに組み立てようとすると、時間がかかるだけでなく、設営ミスにより崩れたり風に飛ばされたりする危険もあります。設営には事前の練習が重要で、自宅の庭や公園などで一度組み立てておくと安心です。
また、ペグを打つ地面の硬さや傾斜、水はけの確認も忘れずに。平坦で風通しのよい場所を選ぶことがテント設営成功のカギとなります。
僕がキャンプを始めようとテントを購入する時も、何の知識もないのでちょっとだけキャンプの先輩の友だちが持っていたコールマンなら問題ないだろうってことで、ツーリングドームSTに決めました。
テントはネットで購入したので、届いた時には嬉しくて、家の中や狭い裏庭で何度も広げたり畳んだりして、テントの設営には不安はありませんでしたね。でも、実際にキャンプ場に行ってテントを設営した時には、ペグが刺さりにくい土地でちょっと苦労しました。ペグもテントに付属していたものだったので、もっとしっかりしたペグを用意した方がいいなとも思いました。
初めてのキャンプでテントを設営した時には、風向きのことも考えずに設営してしまって、後から来た友だちに笑われてしまいました。もしかしたら、周りのキャンパーに心の中で笑われていたでしょうね・・・w。
火が起こせない
焚き火やバーベキューでの「火起こしの失敗」も頻出トラブルです。
湿った薪や火のつきにくい炭、着火剤の不使用などが原因で、思ったように火が起きず、食事の準備に大きな支障が出ることがあります。初心者は着火剤を使用し、空気の通り道を確保しながら薪を井桁状に組む「基本の形」を知っておくと安心です。
また、火吹き棒やうちわで適度に酸素を送り、炎を安定させる工夫も必要です。焚き火台の選び方や炭の質にも注意し、現地では風向きや火の粉にも十分配慮しましょう。
キャンプでの火起こしは、ナイフでフェザースティックを作って、ナイフの背でファイヤースターターをシャッと擦って、カッコよく火を起こしたいものですが、なかなかスマートにいかないんですよ・・・w。
僕も着火しやすいと言われているフェロセリウムのファイヤースターターとしっかりとしたナイフも持っているのですが、まだおぼつかないですね。
なので、新聞紙とライターを持って、着火剤もしっかりと用意しています。ま、保険としてですね・・・w。
思ったように料理ができない
キャンプ料理も意外と難しく、「火加減が分からず焦げる」「調理器具が不足している」「時間がかかり過ぎて食事が遅れる」といった失敗がよく起きます。事前に簡単で失敗の少ないメニューを決め、下ごしらえを自宅で済ませておくと現地での調理がスムーズになります。
また、鉄板やダッチオーブンなどの特別な道具を使う場合は、使い方の練習も必要です。特に炭火は火力調整が難しいため、鍋底が焦げやすくなります。火加減に慣れるまではアルミホイルを活用した「包み焼き」などシンプルな調理法がおすすめです。
これは、上記の「火が起こせない」にも絡んできますが、なかなか火が起こせなかったり、火が大きくならなかったりするとお湯を沸かすことが出来なかったりして料理が進みません。
また、「キャンプでやりたいことの計画ミス」のように、あれもこれもと欲張った料理を作ろうとすると計画倒れになってしまうことが多いですね。僕の友だちはキャンプにはカップヌードルとコーヒーしか持って行きません。しかし、彼曰く「キャンプで食うカップヌードルは、ことさら美味いだよな」・・・だそうです。
天候の急変に対応できない
山や森など自然の中では天気が急変しやすく、「突然の雨や強風に備えていなかった」という失敗も少なくありません。
天気予報を事前にチェックするのはもちろんのこと、雨具やタープ、ブルーシートの準備は必須です。テントの防水性も確認し、雨が吹き込まないようにフライシートをしっかり張ることが重要です。
また、排水対策としてテントの周囲に溝を掘るなどのひと工夫も効果的です。風が強い日はタープや軽量チェアが飛ばされやすくなるため、ペグやガイロープでの固定は念入りに行いましょう。
僕はキャンプを計画した時には天気予報のチェックは必ずするので、大雨に遭ったことはないのですが、かなり強い風に見舞われたことがあって、かなり緊張したことがありました。
夜が暗過ぎる
キャンプ場は街灯が少ない、またはまったくないことが多く、「夜の暗さに驚いた」という初心者も少なくありません。
ランタンを1つしか持っておらず、手元や足元が見えない、トイレまでの道が暗くて不安、という状況になることもあります。ランタンはサイト全体を照らす「メインランタン」と、テーブル用、テント内用、持ち歩き用の「サブランタン」を複数用意するのが理想です。明るさが不足する場合は、LEDランタンやヘッドライト、スマホライトなどを併用し、暗さへの備えを万全にしておきましょう。
キャンプ場の夜は真っ暗です。遠くでも街が見えればそうでもないのですが、山の中の夜は怖いくらいに真っ暗です。なので、僕はランタンは3つと懐中電灯を2つは必ず持って行きます。
慣れてくれば、空の星も本当にキレイですし、月も不思議なくらいはっきり見えるので、それが目当てになってくるんですが。
夜の気温が思ったより低い
「夏だから薄着で大丈夫」と油断していると、夜間の冷え込みで風邪をひいてしまうことも。特に標高の高いキャンプ場や山間部では、昼と夜の気温差が10度以上になることもあります。
寝袋は季節に合った「快適使用温度」で選ぶことが大切で、夏でも春秋用の寝袋を使うと安心です。また、インナーシュラフや毛布、ホッカイロなどを持参すれば、さらに防寒性を高められます。
防寒着としては、ダウンジャケットやフリース、ネックウォーマーなど軽量かつ暖かいものを選ぶのがおすすめです。
キャンプ場の気温についてはあまり意識していなかったのですが、夏のキャンプでしたが、一度だけテントでは寒くて眠られず車で寝たことがあります。懲りたので、以降は夏でも長袖のトレーナーは持参します。夏のキャンプでも寝袋も必ず持って行くようにしています。
生ゴミに動物が寄って来た
キャンプ場にはアライグマやカラス、タヌキなどの野生動物が出没することもあり、「放置したゴミ袋を荒らされた」という失敗が多発しています。食べ残しやゴミの管理が甘いと、夜間に動物がテントサイトに入り込んでくるリスクがあります。
ゴミは必ず蓋つきのコンテナに入れるか、車内に保管するのが原則です。キャンプ場のルールに従ってゴミの分別や回収場所の利用もしっかり行いましょう。
また、テーブルや焚き火台の周囲の食べかすもしっかり掃除し、野生動物を呼び寄せない工夫が大切です。
僕もこれは経験があります。かなり山の中にあるキャンプ場で、隣の隣のテントの側にイノシシが来ているのをキャンプ場の管理人のアナウンスで知り、見たことがあります。そのキャンプ場には3度行っていますが、キャンプ場に着くまでにイノシシや鹿、アナグマ、猿などが道路に出て来るのを見かけていました。
そのキャンプ場ではゴミの扱いについては厳しく言われていたのですが、イノシシが来ていたテントのキャンパーはうっかりしてしまっていたようです。ホント、気を付けないとヤバいです。
キャンプでの失敗から学ぶ
キャンプの準備を万全にするための事前チェック
キャンプの成功は「事前準備」にかかっているといっても過言ではありません。忘れ物や不測の事態に備えるためには、出発前に持ち物リストを作成し、一つ一つ確認する作業が不可欠です。
また、テントの設営や火起こしなどの基本的な技術についても、動画やマニュアルで予習したり、実際に練習しておくことが安心感につながります。
さらに、天気予報やキャンプ場の情報(地形・ルール・設備)を事前に調べ、計画を柔軟に修正できるようにしておくことが失敗回避のカギとなります。
安心・安全に楽しむための注意点
自然の中で過ごすキャンプでは、安全面の配慮が非常に重要です。火の取り扱い、テント内での暖房器具の使用、野生動物との距離の取り方など、基本的な安全マナーを守ることが事故防止につながります。
小さな子どもがいる場合は、川や焚き火などの危険箇所に近づかないよう目を離さず見守ることが必要です。また、熱中症や低体温症、虫刺されといった健康面へのリスクも考慮し、水分や防寒具、虫除けなどの装備をしっかりと整えておきましょう。
次のキャンプへ向けての改善点と体験を活かす方法
キャンプを終えたら、楽しかった思い出と共に「うまくいかなかった点」を振り返ることが、次回のキャンプ成功へのステップになります。
「○○が足りなかった」「この時間帯は準備が重なって大変だった」など、具体的な課題を書き留め、次回に活かせるよう工夫を加えていきましょう。
改善の記録を残しておくことで、回を重ねるごとに効率的で快適なキャンプスタイルが構築され、初心者から脱却する大きな助けになります。失敗は学びの宝庫です。
まとめ
キャンプ初心者が経験しやすい失敗は、計画段階から現地での行動に至るまで多岐にわたります。しかし、こうした失敗は決して無駄ではなく、次回のキャンプをより良いものにするための貴重な学びの機会なんです。
持ち物の確認不足やテントの設営トラブル、火起こしの失敗、天候の急変といったアクシデントも、事前準備や経験の積み重ねによって確実に減らしていくことができると思います。
また、キャンプ場の選定やスケジュールの立て方も、目的や参加者に合わせて工夫することで、満足度の高いアウトドア体験につながります。何より大切なのは「失敗を恐れず楽しむ姿勢」と「反省を次に活かす意識」ということです。
僕も大小いろいろキャンプで失敗していますが、失敗して学んでいくということもありますからね。
一つ一つの経験が、自分らしい快適なキャンプスタイルの構築へとつながると思いますね。